Reach out to the truth
□03話
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月 日・…
悪魔の出来事が起きた…
ニーナ……、アレキサンダー……、
ごめん…、ごめん…ね…。
*
流れた涙がインクを滲ませた。
もう…頭がぐちゃぐちゃだ…。
ある日。いつものようにタッカー邸に行ったエドワード達。しかしそこでは悪魔の出来事が彼らを待っていた。
そこはまさしく地獄との呼べるだろう悪魔の所業。
タッカーさんが行った禁忌…。著しかった合成獣の研究に自分の娘と犬を使って錬成した。
もちろんタッカーさんは中央で裁判にかけられるそうだ。ニーナ…もだいたい予想出来る…。
軍の研究所に入れられるだろう。…今の私や、エドワード達でもはあの子を元に戻せない。
どうにかならないだろうか…。
これじゃ実験台扱いが落ちだ。どうにもできない、そんな事をぐるぐると考えていた。
──しかし悪魔の出来事は立て続けに起こった……。
『………殺さ、れた…?
い、一体誰に…っ!?』
タッカーさんとニーナに会いに行こうとしたら止められた。
そして聞かされる新たな事実。
殺された──…と。
━━東方司令部━━
スカー
「《傷の男》?」
「あぁ。素性が分からんから俺達はそう呼んでる」
死人を連れて裁判かけろってか?と小言を漏らしていたのは中央からタッカーさんを迎えにきたヒューズ中佐と付き添いのアームストロング小佐。
タッカーさんとニーナを殺した犯人に覚えがあるという。何でも神出鬼没の国家錬金術師殺しだそう。
『スカー…。』
そうか…。お前が…、
「“傷の男”…。素性どころか武器も目的も不明にして神出鬼没。ただ額に大きな傷があるという事くらいしか情報がないのです。」
「今年に入ってから国家錬金術師ばかり。中央で5人、国内だと10人はやられてるな。」
「…あぁ。東部にもその噂は流れてきている。」
最近では「鉄血の錬金術師」グラン准将が殺されたらしい。とヒューズ中佐が言う。
驚くマスタング大佐曰く「軍隊格闘の達人」だそうだが。
ヒューズ中佐はマスタング大佐に護衛を増やして大人しくしててくれ、と言った。
「お前さんもだぞ。」
『えっ…、あ…、自重はする』
大人しく聞く私にヒューズ中佐は安心の顔をするが別の問題が発生した。
東部で有名な国家錬金術師がもう1人いるのだ。
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