TALES OF THE ABYSS
□最期に想うは君の事
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自分の体が消えていく―――――
否、
「オリジナル」のもとへ還っていく。
俺・・・最後まで駄目な奴だったな
何年も無駄な生き方をして
ただただ傲慢に育って
親に迷惑をかけて
仲間にも迷惑をかけて
『 』にまで迷惑をかけた
ごめん。ごめんな・・・
傷つけたい訳じゃ無いのに
守りたいだけなのに
最後までそれは叶わなかった
『 』は優しいから、
きっと俺の事を待っててくれるんだろうな
でも
俺が帰ることは無いから・・・
約束は
果たせないから・・・
本当はもっと一緒に居たい
泣いたり笑ったり、時間を共にしたい
それでも俺は、俺にはそれが出来ないから
だから
お願い
俺の事は、忘れてくれ――――――
(瞳から零れ落ちる涙は、留まる所を知らない)