小説
□幸せのウタ
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「こうして二人でデートするのも、久しぶりじゃのー!」
「そうでござるな。」
幸せのウタ
いつも忙しい辰馬が、久し振りに
休日を取れたので万斉と二人、
ファミレスでゆったりとした時間を過ごしていた。
すると、
「―♪―♪♪」
辰馬のケータイが、鳴り響いた。
辰馬はそれに対して、
素早く打ちこみポケットに突っ込む。
「誰からでござるか?」
「たいしたこ「ばーんさいくーん!」
突然聞こえた声に、辰馬は
大きなため息をはいた。
万斉は声がした方へ目を向けると、そこには、
全力で走る白夜叉の姿。
「はぁ、はぁ、おはよ。万斉。」
「おはよう。し……銀時殿。」
「万斉君は、今日もかわいーねー。」
「…銀時殿、そう言う事は女に言ってあげるでござる。」
「ははっ。てれちゃってぇ♪」
銀時は、完全に辰馬を無視して万斉に抱き付く。
それを見ていた辰馬は万斉を引き離し、
「きんときい、ちょいじゃまぜよー。」
銀時に毒舌をはく。
「あ?なんだ馬鹿か。ごめ、気付かなかったわー。」
まけじと銀時は辰馬を睨み上げる。
「嘘吐き、メールして来たじゃろ。
空気読むとかおんしにはないがかー?」
「おぉ。ねーや。あいにく空気読めない奴でなぁ。」
「そんなのだからモテないんぜよー。」
ぎゃいぎゃいと喧嘩をしてる中
押退けられた万斉は一人
さっき来たパフェに没頭していた。
すると
「万斉殿。」
後ろから聞こえて来たのが
「あ、ヅラ子殿。久し振りでござるな。」
仕事帰りの桂の声。
「あぁ。2ヶ月ぶりか?」
「そうだなっ、?」
「ん、万斉殿。」
桂の顔が万斉に近付き