土×日

□誰にも…
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「土浦…お前には渡さない!」
「はあ?突然何のことだ。」
「うるさい!とにかく、宣戦布告だ!」 そう言って、そいつは去って行った。
何のことだか本当に分からないが、売られた喧嘩ならいつでも買ってやる。
それが3日前…。

「おい土浦、どうしたんだよ。…まさか、日野にみとれてた…とか?」
「…バーカ、ちげ〜よ。ところで佐々木、あいつ誰?」
「ん〜どいつ?」
「ほら、あのラインのトコにいる。確か、陸上部の…」
「…あぁ、何?気になるの?」
って、佐々木の奴怪しげな作り笑顔しやがって…
何だよ。
別に、日野と話してるからなんかじゃない。
あの時の、アイツだ。
「土浦、気にするな。あいつは日野と同じ中学、同じ部活だったらしい。
ま、クラスでは仲良い方なんじゃないか。」
「…あぁ日野、陸上部だったっけ…」
「よく知ってるな!やっぱりお前…」
「違うって。前にさ、柚木先輩と確かそんな話ししてたから。」

佐々木、お前の考えも間違いじゃない。
たが、今考えるのは…あいつをどうするか、だな。
日野と話しなから、こっちを睨みつけてきやがる。
良い度胸じゃないか…
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