土×日

□嫉妬…?
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「おはよう。日野」
ポンっと肩を叩かれて、でもその声で誰だか分かってしまう。

「…土浦君…おはよう」
「?…どうした?元気ないな。…俺の顔になんかついてるのか」
「!!ごめん、考え事してて…」

慌てて繕ってみたものの…いつもは楽しいハズの土浦君の隣が、なんだか居心地が悪くて…顔を見たらムカムカしてしまって、

「あっ日直だった。先に行くね」
早々に逃げ出してしまった。


お昼休み。
屋上に座りこんでると、廊下を歩く後ろ姿…土浦君だ。
遠ざかって行く姿を見つめながら、昨日の事を思いだす。

「あれ?香穂ちゃん?」
「あ!久しぶり!」

小学校の頃の友達だった。待ち合わせの時間を一時間間違えしまった彼女の時間潰しに付き合って、すぐ横にあった喫茶店に入って…
「香穂ちゃんって、星奏なの?…だったら土浦君もいるよね!」
「…土浦君?」

驚いて返事が遅れてしまったその反応を、知らないと受け取ったのか

「つちうらりょうたろう君。同じ小学校だったんだよ。私は中学校も同じだったけどね。
小学校の頃は全然覚えてないんだけど、中学では、結構モテてたよ」
「…そうなんだ…」
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