土×日

□自覚
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「日野さん!僕と付き合って下さい。」
     
 昼休み、午前中早弁をしちまって腹もあんま減ってねぇし、人気のねぇ所を散歩してると…
 あいつもてんだなぁ。
 人の告白現場に居続ける趣味もないから、早々にその場を立ち去る事にする。ただ、日野の返事が少し、気になった…。                  日野は俺をコンクールに巻き込んだ張本人で、気が強くて、少しドジで、普通科から参加の唯一の仲間で、ライバル。       たまに姿を目で追ってしまうのは…音楽に対しては全くの素人だから、心配になって…のはずだ…                あれは…土浦君かなぁ?
 お昼休み1組の人から呼び出しを受けた。
 「日野さん!僕と付き合って下さい。」
 ほとんど話しをした事もない人で、びっくりして視線をさ迷わせた先に見つけた後ろ姿…
 土浦君は私がコンクールに巻き込んでしまった、いつも迷惑ばかりかけてるのに助けてくれる、普通科から参加の唯一の仲間でライバル?         たまに姿を目で追ってしまうのは…彼の奏でる音楽は私の憧れ…だからのはず。
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