黒崎くん達が、ウルキオラ達を…。
ああ…これで…やっとみんなの所に帰れるんだ…。
「なぁ、井上…」
「え?なあに?黒崎く…」
え?……えぇーーっ!?黒崎くんの顔が、ナゼにこんな近くにーっ!?
……このままだと憧れの「後ろからぎゅう」をされるのかな…。
あーっ!さっき汗かいたんだっ!
…お風呂に入ってピカピカな時にしてもらいたかった…。
…なんて頭の中で考えていたら、髪も弄りだしてきて…どうしよう…
心臓の音が早くなってドキドキが止まりませんっ!!
「…なぁ。あいつらの所で、ちゃんと眠れたか?」
「え?あ、うん。初めは色々あって全然眠れなかったんだけど、
いつの間にかウルキオラが、特大のイチゴ型枕を用意してくれたの。
そおしたら、あら不思議。毎晩スヤスヤ夢の中で黒崎くんにご挨拶してましたぞ」
えへへ〜と笑いながら黒崎くんを見てみると、彼も笑ってるんだけど…
あれ?なんだか、少しおかしいですな…?
「…そうか…俺はさぁ」
「うん?」
「井上が居なくなってから全然眠れなくて…」
「う、うん」
「今、すっげぇ眠いんだ」
「それは大変!! じゃあ、あっちで少し横に…」
「ああ、今すぐ寝る」
「うひゃぁっ!?」
な、なんですか!?
ナゼに今度は腰をガッチリ掴まれて、前みたいに担がれちゃってるんですか!?
慌てて黒崎くんを見ようとしたら、
「いくぜ、抱き枕」
「!!?」
担いでいるあたしの腰をひと撫でして、いつもの彼とは少し違う意地悪そうな顔でニィっと笑うと、
凄い勢いで走りだしてみんなが来ない所に連れて行かれました。
――その後は、彼にずーっと抱き締められてしまって………
………思い出す度に凄く恥ずかしいです……。
(この温もりは自分だけのもの)
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藍染との戦いが終わった後にこんな事が…あったらいいな(笑)
2009.1.7(Illust→2008.12.28)
2011.5.13改稿
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