銀魂の幻覚 短編

□神様なんて糞くらえ
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何でいつもこうなんだろう?



いいことなんて一つもない。



いい事あったと思ってもいつも私の勘違い。



今日だってそう。



朝の占いが一番だった。



目玉焼きしようとしたら、双子の卵だった。




家出て、電車にも普通に座れた。




そこまで順調で、何一つ文句もなくて。





このまま行けば最高!




て思ってたのにこの始末。





なんで、ターミナルにこんなエイリアンが来たの?





しかも、何で、こんな大惨事になったって言うの?





戦ったのは女の子だし、




松平長官の船から砲撃されるし。





どういうことよ。





なんで、こんな事になったのよ。





ありえない。






誰が片付けると思ってるのよ。






このエイリアン気持ち悪いのよ。






一人で悲しくも、エイリアンの死骸を踏みつけながら真選組の元へと向かった。








局長の近藤さんと、副長の土方さんがいた。








「あの。責任とって下さい。」





不躾にそういうと、土方さんが嫌そうに返してきた。





「悪ィが、管轄外だ。
ターミナルの事はお前が何とかしろ」






何この言い草。






「困ります。実際ターミナルの人間は被害者ですからね」






「馬鹿いえ。
お前らがあんな化けもん入れたのがそもそもの原因だろーが。
お前らの職務怠慢が招いた結果だ」







ああいえばこういう。








「言っておきますけどね。貴方たちが発砲しなければこんな事にはならなかったんです。」








「それは事前予防だ。万が一に備えての苦肉の策だ」








「苦肉の策? 馬鹿いわないでください。
貴方たちは行動が遅すぎなんですよ。
毎回毎回、被害拡大させて。」







「ああ? お前ぇに言われたくねーよ。いっつもいっつも、社長出勤してるお前によ」










「なんですかそれ? 社長出勤して何が悪いんです?
私はターミナル管理局局長ですよ? やる事やってるんだからこれくらいは許されてるんです。
それよりも貴方のほうがその態度改めたらどうです?」








「どういう意味だコラ。」






「そのままの意味ですよ。煙草吸ってばっかりで。市民を守る警察が市民に嫌われてどうするんです?
大体、言っておきますけどターミナルの人間は誰一人として貴方たちを支持しているものはいませんからね。」








「はっ、言ってろ。とにかくここは俺らには関係ねぇからな」








そういって土方さんは歩いて行ってしまった。








「その、すまなかったな?」




残った近藤さんが申し訳なさそうに言う。





「ええ、本当に。
今回の修理にかかった費用。全てそちらに回させていただきますからご安心を」







「ええええ!!!!全部!!??
それっていくら? 多すぎない?」






近藤さんが狼狽してるけど関係ない。






「それくらいの事していただかないと。
誠意として。

それからね、近藤さん?
この際だからはっきりしておきますけど、真選組の局長と、ターミナル管理局局長兼幕府総取締役の私。
どちらが身分が高いか、知らないわけではないですよね?

戯れも大概にしてくださいよ?

貴方たちの不祥事、片付けてるのも私なんですからね?」








ふぅ。



今までたまってたもの、全部言い切ったわ。








近藤さんは青い顔してふらふらと歩いていった。







もう、疲れた。





向こうから副局長の彼が束になった書類を持って走ってきてる。





一ヶ月はろくな睡眠が取れそうにない。






何で私ばかり。








「神様なんていないに決まってる!!!!」






私は皮肉たっぷりに綺麗すぎる空に向かって毒づいた。









.........真選組。本気で潰そうかしら。













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あとがき


ちょっと書いてみました。

誰よりでもないお話。
 

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