宴の文庫
□〜序章〜
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大神…
それは世界を創りしモノ
海を満たし、樹木に花を咲かせ、命を育み『楽園』を創造した。
全ての生命が、争うことなく共存していた頃…小さな綻び、感情というものが闇を生み、その闇からもう一人…神が生まれた、それは
―破壊神―
『楽園』に生きる者たちは破壊神によって生み出された妖魔によって脅かされ
闇に落とされようとしていた。
そうはさせない…大神は破壊神と妖魔を止める為あるものを創った
闇を滅する力を持つ者
―神子―
数人の神子によって破壊神は封印、神子達は『楽園』蔓延る妖魔を滅するため散り散りに行動していた
そんな中、天界、精霊界の妖魔の浄化を任された二人の高位神子のうち一人が闇に魅入られた
その神子は殺戮に手を伸ばし、血に塗れ、狂喜した。
そして、『この世界を壊してみたい』そう考え、大神に背き破壊神の封印をといき、自らの魂に取り込んだ…
大神は悲しみの表情を浮かべ、
そしてもう一人の神子に命じた
『闇に囚われしモノを滅せよ』
大神の命に頷きその神子は闇に堕ちた神子を殺すため『楽園』へ…地上へ下りた。
闇に堕ちたモノと
『この世界を血に染めてやろう』
神に支えられしモノ
『アイツは必ず殺す』
二つの刃がぶつかり合う時
世界は…
闇によって滅ぶのか
それとも
光によって救われるのか
「命を弄ぶような奴に私が殺せるとでも?」
「神なんざ俺が殺してやるよ!!」
「「死ぬのは貴様だ!」」
〜戦いの火蓋が切って落とされる〜