本棚

□生と死は隣合わせ
1ページ/1ページ



白い整頓された廊下に紫色の髪の少年の声が響く


「γ兄貴っ!!」

その声の先には声の主、野猿よりもはるかに歳上の男性がたっていた

「野猿…廊下ではあんまり叫ぶな なんのようだ?」

γ兄貴と呼ばれたγはそう注意を呼び掛ける

「なんのってこの前約束したの忘れたのかよ!?遊んでくれるって言ったじゃんっ!!」

そう足をばたばたさせ騒ぐ野猿の頭に手をおき一言―…。

「また今度な」

そう言い残し去っていく兄の背中を見つめながらただ立ち尽くす

姫の為に戦うγ兄貴はいつかいなくなってしまうかも知れないのに
いつ死がくるかわからないのに
明日…明後日…
生と死は隣り合わせなのに…

そのいつかはやってくるのだろうか―…?

END

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ