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□生と死は隣合わせ
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白い整頓された廊下に紫色の髪の少年の声が響く
「γ兄貴っ!!」
その声の先には声の主、野猿よりもはるかに歳上の男性がたっていた
「野猿…廊下ではあんまり叫ぶな なんのようだ?」
γ兄貴と呼ばれたγはそう注意を呼び掛ける
「なんのってこの前約束したの忘れたのかよ!?遊んでくれるって言ったじゃんっ!!」
そう足をばたばたさせ騒ぐ野猿の頭に手をおき一言―…。
「また今度な」
そう言い残し去っていく兄の背中を見つめながらただ立ち尽くす
姫の為に戦うγ兄貴はいつかいなくなってしまうかも知れないのに
いつ死がくるかわからないのに
明日…明後日…
生と死は隣り合わせなのに…
そのいつかはやってくるのだろうか―…?
END