オレガノ×ビアンキ
「オレガノ、またお酒がキレたわ」
「もうダメよ。飲み過ぎ」
「いいから!」
今日はせっかくの休日だっていうのに、朝から天気は大荒れ。
仕方がないから家の中でのんびり過ごそう、と思った矢先に、今度は大荒れのこの子が来た。
事情を聞けば、原因はリボーン。(まぁそれしか無いわね)
やけ酒にやけ食いで、部屋の中まで大荒れ。
狭いテーブルの上にビン、缶、おつまみの包装、ティッシュ、et cetera…。
「ビアンキ?いい加減にしないと…」
「わかってるわ。怒るって言いたいんでしょ」
「ハズレよ。体壊すわよって言いたいの」
「……」
こんなのは毎度のことだ。
彼女が何かと傷心するたびに、私の楽しみを飲んで食べて散らかして…。
もう慣れっこよ。怒るも何も無いわ。
そして、こうして好き放題やった後…
「オレガノ…先にシャワー浴びてきて」
最後に『私』を求める。
ビアンキは私の手を握ると、自分の口元へと持っていき、指先にキスをした。
これは彼女のサインだ。
そのまま指をくわえて、吸って、舐め上げて、意地悪く、微笑む。
「ベッドの上で慰めてくれるんでしょう?」
彼女は私に依存している。
「…わかったわ」
けれど、その顔に、唇に、舌に…、誘惑されて拒めない私は、その依存に依存している…。
きっと"彼"もこの事を分かっているのね。
…酷いひと。
リリスドラッグ
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