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京子ちゃんの第一印象は、可愛い、でした。
特に笑った時。その天使のような笑顔が大好きなんです!(って言ったら頬を染めて『ありがとう』なんて言われた事がありましたっけ)
そしてそれは、ハルが山本さんと付き合うことになったと報告した時も変わりなく、京子ちゃんは喜んでお祝いの言葉をくれました。そう、いつもと何一つ変わらない、可愛らしい笑顔で…。
ドンッ
ある日の放課後、3人の女の子達に半ば強制的に連れて行かれた先は女子トイレでした。察しの悪いハルは、いきなり突き飛ばされても、何が何だか全く理解出来なかったのです。
「っ…ひどいです!いきなり何なんですか!?」
「ヒドイのはそっちでしょー?」
「は…ひ…?」
クスクスと意地悪く笑いながら、「何でアンタみたいのが…」「武はアタシが狙ってたのに」なんて言い出しました。どうやらこの方達はハルと山本さんが付き合っているのが気に入らなかったみたいです。
ハルには失恋の苦しみが痛いほど分かります。ツナさんの時がそうだったように…。
「でも…こんなのはダメです!間違ってます!」
「はぁ?説教とかマジムカつく…」
ぐっと髪の毛を掴まれ下に引っ張られると、その痛みゆえに抵抗することも出来ないまま、ハルは床にひざまずかされました。
「土下座して謝れよ」
女の子達はハルの頭をグイグイと押して、無理やり謝らせようとします。
もう頭の中が真っ白です…
怖い…悔しい…
助けて、山本さん…!
「…?」
バキッ、と言いますか、ゴキン、と言いますか…何かが砕けたような、折れたような…そんな音がしました。
それと共に、頭がふっと軽くなったので、すかさず何が起きたのかと顔を上げたのです。
ハルの頭を抑えつけてた女の子は、やたらと不気味な顔をしていました。目は右と左で別方向を見ていて、首は変に傾いていました。そしてそのまま小さく唸って、倒れて………あ………