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倒れた女の子と入れ替わりで、ハルの視界に飛び込んできたのは…京子ちゃん。
ハルは、その子の後ろに京子ちゃんがいた事にやっと気付いたのです。
ああ、京子ちゃん!ハルを助けに来てくれたんですね!
でも、何か……何でしょう?違和感が、あります…
「きょ…」
「ゃっ…いやぁああ!!」
はひ…?
ハルが京子ちゃんの名前を呼ぼうとすると、突然他の女の子2人が何かに怯えたように叫び声を上げ、走り去ってしまいました。
「ハ…ルちゃ…」
「京…」
「ハルちゃんっ…ハルちゃん!」
京子ちゃんは大粒の涙をボロボロと流し、ハルを抱き締めてくれました。
カランッ
持っていた金属バットを手放して…
「大丈夫だった!?ケガはない!?」
「は、い…」
「良かったっ…良かったぁ…!」
ハルは本当に素敵な友達を持ちました。ハルの為に笑ってくれて、泣いてくれて、助けに来てくれて…
「…ありがとうっ…ありがとうございますっ…!京子ちゃん…っ!!」
「ぅっ…わぁ〜んっ…っ」
「ひっく…怖かったです〜…!」
抱き締め合って、2人でボロボロと涙をこぼしました。
京子ちゃんの腕の中はとてもあったかくて、…、
(あ、れ…?)
安心…でき、て…、
あれ…、あれ…?
この人は今、何をした?