11/08の日記
08:26
立冬の日に。
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昨日は立冬で、季節の節目を思うこともしばし、北海道では悲惨な災害に見舞われてしまったこと、ご冥福をお祈りし、お悔やみ申し上げます。私事。
実は、竜巻の災害ニュースで、真っ先に思い出した話があるのです。
ひと月ほど前に読んだエッセイで、“幸田文”の『包む』という文庫本(講談社文芸文庫)に所有されている作品。
まだ途中までしか読んでいなかった文庫ですが、『風の記憶』という短編です。
初夏の爽やかな風と光に華やぐ気持ちで散歩していた時に、筆者“幸田文”の目の前を通り過ぎて行った『風の記憶』の話。
結果的には小さな小さな竜巻だったにせよ、不気味な恐怖感に呆気にとられていた様子が、コマ送りのスローモーション描写の如く描かれていました。
とても生き生きとした始まりでの作品だっただけに、竜巻の経緯がなまめかしい生き物として、強いインパクトを残していたのです。
“幸田文”の研ぎ澄まされた感性に触れる時、この方だったら、木や花や木漏れ日や風とも話ができたのではなかろうかと思えてしまいます。
今回の自然災害の威力、これも地球からの警鐘だとも言われます。
この地球上に生かされている我々は、ひとりひとりが今これからどうあるべきなのでしょう?
同じ地球上のどこかで自然災害に見舞われる度に思い知らされる難しい課題ですが、自身の個人レベルとしても身につまされます。
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