テキストA

□修学旅行
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オレが目が覚めたのは奇跡的に説明が始まる直前だった。オレスゲーホ
骸が体育館まで運んでくれたみたいだ。しかもひざ枕されてた。…骸の趣味を疑った。いや、やっぱ深く考えるのはよそう。知らぬが花だ。
まぁ…運んでくれたし許してやるか…昨日の事。

説明が始まった。行動の班と部屋の班の人数は同じで二人〜三人らしい。各部屋にお風呂が付いてたらいいなぁ〜ホ
持ち物は携帯はオッケーらしい。後はしおり見ろって…何のための説明会だ?
部屋割は勝手に決めろと言って先生はマイクを置いた。ということは、後は勝手にしろと言うことか?
そう思いオレは動こうと思った…が…腕掴んでる。それはもうがっしりと。や、あの…動けないんだけど…
案の定掴んでるのは骸だった。

「あ…とぉ…骸?」
「なんです?」
骸さん満面の笑みなんすけど…ム
「あのこれ…オレ動けない…」
「動かなくていいじゃないですか。」
いいじゃないですかってオイッ!それはもしかしなくても…
「僕は動くの嫌なので」
やっぱりな。やっぱりな!部屋割選択権ないんだオレ。
「跳ね馬が他人と寝食を共にするなんて許しませんから」
お前とも戸籍上他人だしな。あとお前は思春期の娘を持つお父さんか!?
「あの…オレの選択権は?」
「有り得ませんね」
選択権有り得ませんってオイッ!オレには人権がないのか!?
「跳ね馬よく知らない人間と一緒に夜を過ごしたらどうなるか分かってるんですか!?」
ここは何処だ?イタリアじゃねーはずだけど。安全なジャポーネなんだけどな。
「あんなことやこんなこと…」
おーい!誰か119繋げてくれー!!つか1番の危険性お前!!お前前科あるから。多分。聞いた話だと。
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