幻想 −睦み合い−
□黄色い包み紙
2ページ/5ページ
でも、なんて声をかけたらいいかな。
朝から、何度もあの子をみてるんだけど、今日はまったく目があわない。
避けてるのか?
いや。
あの子はそんなことしないか。
よくよく考えたら、いつも、あの子から、声をかけてくる。
「ちかさ〜ん♪」
「ちかさん、あの、ちょっと聞きたいことがあるんですが・・。」
「ちかさん、ちかさん、見てください!」
あの子が呼ぶ
「ちかさん」
という声が心地いい。
あの子の私を見る目線が心地いい。
.
→
次へ
←
前へ
[
戻る
]
[
TOPへ
]
[
しおり
]
カスタマイズ
©フォレストページ