夢想 −褒め合い−

□好きの度合い
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「だって、音さん、人気者なんだもん。同級生とも仲いいし。」


「そ、そんなの当たり前だろ?ってか、かなめだって仲いいじゃないか。」


「上級生にももてもてだし。」


「な、なんだよ、それ、もてもてって意味がわかんねー。


それこそ、かなめなんて、上級生だけじゃなく、下級生にまでもててるじゃん。」


「僕は、どっちに転んでも、相手が女の子だから問題ないでしょ。


それよりも音さんのが問題!」





おいおい、女の子だからって当たり前のように言いやがった。


ほんと、もてるやつって・・・。だからいやになるんだよ。





「何が問題なんだよ。」


「だって僕知りませんでしたもん。水先輩とあんなに仲がいいなんて。」


「え、そんなに仲いいわけじゃないと・・・。普通じゃない?」


「瀬奈会長ともあんなに・・。」


「瀬奈さん?話してただけじゃないか。」


「普通の人は、瀬奈会長と話したりできません!知らないんですか?あの人の俺様度!」


「え〜?瀬奈さんって、俺様かなあ?」


「そうなんですよ。知らないかもしれませんが。それに彩吹部長とも妙に仲いいし。」


「真央ちゃん?」


「そうです。その呼び方!」


「え〜。だって、真央ちゃんは真央ちゃんだもん。」


「一体どういう関係なんですか、彩吹部長と。」


「ええっ。先輩後輩?」


「先輩後輩で、真央ちゃんって言わないでしょ?」


「もう・・。うるさいなぁ。どうでもいいじゃん、そんなこと。」





話を一方的に打ち切ってみたんだけれど。


そうしたら、いきなり、腕をつかまれて、再びかなめの胸に抱きこまれた。








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