幻想 −紡ぎ合い−

□芝生
2ページ/7ページ





実は今日。


ひさしぶりに二人の休みが重なり、お散歩に出ることにしたんだけれど。


テルがとても嫌がって。


『暑い。』


だの。


『焼ける。』


だの。


本当に文句が多いのだ。


で、仕方がないのでじゃあ、勝負しようと持ちかけてみた。


もし、お散歩の間中、テルが敬語を使わなかったら、テルの勝ち。


そのときは、なんでも言うことを1つ聞いてあげる。


でも、もし、敬語を使ったら。


テルの負け!


そのときは、私の言うことを1つなんでも聞いてもらう。


そういう勝負。


私のほうが正直不利なのはわかってたんだけれど、でも、どうしてもテルとお散歩したくて。


ソフィをつれて散歩していたときに、素敵な芝生の公園を見つけたのだ。


だから、どうしても、テルをそこにつれていってあげたくて。


だから持ちかけた勝負。


持ちかけた瞬間の、にやりとしたテルの顔ったら。


何を考えたのかなんて、安易に想像のつくイヤラシイ顔をしたんだから。


でも、実は私のお願いも、似たようなものだってわかったら、テルはどうするかな〜♪


だって私だっていちゃいちゃしたいんだもん!!









End ⇒ あとがき



.
次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ