幻想 −紡ぎ合い−
□芝生
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実は今日。
ひさしぶりに二人の休みが重なり、お散歩に出ることにしたんだけれど。
テルがとても嫌がって。
『暑い。』
だの。
『焼ける。』
だの。
本当に文句が多いのだ。
で、仕方がないのでじゃあ、勝負しようと持ちかけてみた。
もし、お散歩の間中、テルが敬語を使わなかったら、テルの勝ち。
そのときは、なんでも言うことを1つ聞いてあげる。
でも、もし、敬語を使ったら。
テルの負け!
そのときは、私の言うことを1つなんでも聞いてもらう。
そういう勝負。
私のほうが正直不利なのはわかってたんだけれど、でも、どうしてもテルとお散歩したくて。
ソフィをつれて散歩していたときに、素敵な芝生の公園を見つけたのだ。
だから、どうしても、テルをそこにつれていってあげたくて。
だから持ちかけた勝負。
持ちかけた瞬間の、にやりとしたテルの顔ったら。
何を考えたのかなんて、安易に想像のつくイヤラシイ顔をしたんだから。
でも、実は私のお願いも、似たようなものだってわかったら、テルはどうするかな〜♪
だって私だっていちゃいちゃしたいんだもん!!
End ⇒ あとがき
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