幻想 −秘め合い−

□沈黙
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一つ目のボタンをはずした時に、えっ?って表情だったひろみも。


二つ目のボタンをはずしだした時には、何かを問いたい表情を見せる。


何を問いたいのか、わかっているんだけど、あえて気付かない振りをして、


三つ目のボタンをはずしていく。


とうとう我慢できなくなったらしいひろみがぼそっと問いかけてくる。





「あの・・・。ゆみこさん?」


「なに。」


「・・・・・。いえ・・・あの・・・。」





私の冷たい言いように何も言えなくなったようだ。





「いやなの?」





そんな訳がないのに、あえて、聞いてみる。





「え?・・・いえ・・・。でも・・・。」


「でも、なに?」


「今日の・・・ゆみこさん・・・。なんか恐い・・・。」


「そ?いつもと一緒でしょ・・。」





話しながらも、ボタンをはずす手は休めない。


すべてのボタンをはずし終わったら、ひろみの肩をあえて撫でるように手を差し入れて、シャツを脱がす。





「・・あぁっ!」





あわてて、自分の口を押さえるひろみ。






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