幻想 −睦み合い−

□朱く上気した肌
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目の前に、朱く上気した肌が横たわっている。



もちろん、さっきまで私が、そうさせていたんだけれど、気を失うように意識を飛ばし、ベットに倒れこんでいるようこの、
その横たわる裸体を手の甲でそっと撫でる。



本当に、吸い付くような肌だ。



久々に触ったからだろうか。



肌の相性がいいということがあるようだが、ようこと私はそれ以前に何もかもが合うと思っている。



少なくとも・・・私はそう思っている。



確かに久々だった。



もちろん明日もようこはお稽古がある。



私は東京から戻ったばかりで、つかの間の休日。



ようこは休みではないということは、十分承知していたが、我慢できなかった。



何度も、何度も、ようこがもうやめてと懇願していたけれど、そんなことで、私のこの熱が収まるわけではない。



欲望のままに、ようこを貪りつくしてしまった。



ようこは、やめるように懇願しておきながら、最後には自分から求めてきていた。




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