幻想 −睦み合い−

□月夜のベンチ
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『公園で待ってるね。』





携帯のメールの着信に気付いたのはだいぶ経ってから。





あわてて、荷物をかき集めて外に出る。





すれ違ったテルが不思議そうに「お疲れ様でした」と声を掛けてきたけど、おざなりに返事することしかできなかった。





それくらいあわてて駆け出した。





だって。




急にメールがくるんだもん




だって。




今日は仕事だって言ってたから




自主稽古してたのに





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