夢想 −褒め合い−
□大馬鹿野郎どもの友情
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「音!」
休み時間に突然大声とともに教室に駆け込んできたのは、隣のクラスの桂。
「けいちゃんどうしたの。」
その勢いにビックリしながら、桂を見上げるんだけれど当の本人はきっ!とあたりを見回し。
「大丈夫?呼び出しされていじめられたって!」
いったい誰がそんなことを言ったんだ!?
あまりのことに唖然として思わず反応が遅くなる。
その間に、ひかるを見つけた桂は、つかつかとそばに歩みより。
「華形!音のこといじめるなよ!!」
突然怒鳴るつけるから。
ほんとびっくりした。
「え?」
多分、ひかると同時に俺も声を出していたと思うけれど、桂にはもちろん聞こえていなくて。
「音のこと連れ出して、いじめたんだろ!」
「なっ!僕そんなことしてないよ!何てこと言うんだ!大体なんだよ。突然勝手に他のクラスに入ってきて、開口一番それかよ!」
「聞いたんだからな。音のことは俺が守る!」
「僕はいじめてなんかない!話をしただけだし。だれからそんな意味不明のこと聞いたんだよ。」
「なんだと。じゃあ俺が間違ってるっていうのか!?」
「そうだよ。お前が悪いんだよ。」
「なんだと。」
「なんだよ。」
「だいたい、華形はさ!」
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