夢想 -過去拍手2-
□ひーたんの誕生日
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『もっしもーし。ひーたん♪お誕生日おめでとー♪』
「あ、キムさん。ありがとう!」
『ねえねえ。私、一番でしょ?』
「え?何が?」
『電話!ひーたんへのお祝いの電話♪一番だったでしょ?』
「ああ、うん。キムさんの電話が一番最初だよ。」
『やったー!時計とにらみ合いっ子してたんだー♪絶対一番最初にひーたんにおめでとーっていうぞって決めてたの。』
「うふふ。ありがとう、キムさん。」
『でも、電話になかなか出てくれなかったから、もしかして、誰かに一番とられちゃったかと心配してたんだ〜。』
「そんなに必死にならなくてもいいのに。」
『だめだめ!絶対1番がよかったの!』
「ふーん。あ、テルそれはだめだよ。明日の朝ごはんに取ってあるんだから!」
『・・え?ひーたん・・??』
「ああ、ごめんなさい。テルが、冷蔵庫の中のものを漁ってて。」
『・・・・テル、いるの?』
「うん。お誕生日のカウントダウンするんだーって言って、夕方くらいからずっといるよ?明日も休みなんだって。」
『じゃあ、お誕生日おめでとうって一番に言ったのは、テル?』
「え?違うよ?一番最初に言ったのは、づっくん。」
『は?きたさんもいるの?』
「うん。なんかね。2時間くらい前に急に尋ねてきて、居座ってるよ。」
『・・・。さっきひーたん、一番だったって言ったのに。。。』
「そうだよ?電話はキムさんが一番最初だもん。」
『電話・・・。電話で言ったのが一番ってこと・・・?』
「うん、そだよ?え?そういう意味じゃなかったの・・?」
『・・・・もう、いい。ひーたんのばかー!』
「あ、キムさん?・・・切れてる。」
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