夢想 -過去拍手2-

□あなたがくれるものなら
1ページ/2ページ








「ねえ。づっくん。どう思う?」


「どう思うって言われても。いいんじゃないですか〜?」


「ちょっとー!もっと真剣に選んでよ〜」


「だって、結局ひろみさんがあげるものなら、あいつたとえ、紙切れ一枚でも喜ぶのわかってるんだもん。」


「そんなのわかんないじゃない!」


「わかりますよーだ。付き合い長いんだから。」


「そんなのどうでもいいから、ほんと真剣に選んで!上級生命令!!」


「はいはいはい。じゃあ、こっちにしたらどうですか?」


「これ?」


「うん。」


「じゃあ、そうする。」






というやりとりがあったんだよ?


ってづっくんが電話してきたんだけれど。


今目の前のテーブルに鎮座している、これ。


どう解釈したらいいんだろうか。


えっと。


誕生日プレゼントなんだろうか?


それとも、ただのお土産?


どっちだろう。




目の前に置かれた『これ』


そう、リアル親子どんぶりをモチーフにしたキーホルダー


この間の休演日に、づっくんと、まゆとにわさんと4人で、浅草に行って買ってきたらしい『これ』


わざわざ、今日届くように送ってくるのが、ひろみさんらしいというか。


なにも考えずに送ったら、今日だったってこともあるんだろうか。


あるかも。ひろみさんだし・・・。


どう解釈したらいいのか・・?


でも、それを確認するために電話なんてしたら、『じゃあ返して!』って言われるのわかりきってるしな〜。


ほんと、気難しい人を恋人にすると大変だよ〜。






 End ⇒ あとがき

.
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ