夢想 -過去拍手2-
□あなたがくれるものなら
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「ねえ。づっくん。どう思う?」
「どう思うって言われても。いいんじゃないですか〜?」
「ちょっとー!もっと真剣に選んでよ〜」
「だって、結局ひろみさんがあげるものなら、あいつたとえ、紙切れ一枚でも喜ぶのわかってるんだもん。」
「そんなのわかんないじゃない!」
「わかりますよーだ。付き合い長いんだから。」
「そんなのどうでもいいから、ほんと真剣に選んで!上級生命令!!」
「はいはいはい。じゃあ、こっちにしたらどうですか?」
「これ?」
「うん。」
「じゃあ、そうする。」
というやりとりがあったんだよ?
ってづっくんが電話してきたんだけれど。
今目の前のテーブルに鎮座している、これ。
どう解釈したらいいんだろうか。
えっと。
誕生日プレゼントなんだろうか?
それとも、ただのお土産?
どっちだろう。
目の前に置かれた『これ』
そう、リアル親子どんぶりをモチーフにしたキーホルダー
この間の休演日に、づっくんと、まゆとにわさんと4人で、浅草に行って買ってきたらしい『これ』
わざわざ、今日届くように送ってくるのが、ひろみさんらしいというか。
なにも考えずに送ったら、今日だったってこともあるんだろうか。
あるかも。ひろみさんだし・・・。
どう解釈したらいいのか・・?
でも、それを確認するために電話なんてしたら、『じゃあ返して!』って言われるのわかりきってるしな〜。
ほんと、気難しい人を恋人にすると大変だよ〜。
End ⇒ あとがき
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