夢想 -過去拍手2-
□カーテン
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『ねえ。づっくん。どう思う?』
「そりゃ知ってるでしょ。私だって知ってるんだし。」
『でも、私が前に行ったときは、カーテンの色、そんなんじゃなかったと思う・・。違ったよね?』
「それってだいぶ前でしょ?確か、去年だっけ?替えたって言ってたよ。」
『ってことはだよ?最近行ったってことだよね。』
「だって、そんなの。だから。私だって行ってるし。」
『でも、カーテンの色覚えてるほど行ってないでしょ?』
「いや・・まあ・・・。」
『キムさんだって、色知らなかったじゃない。それを、あの人は言い切ったんだよ?』
「もの覚えがいいから。ひろみさん。」
『よくないよ。あの人すぐ忘れるもん。あの人に、私の家のカーテン何色か聞いてみてよ。絶対覚えてないから!』
「いや・・・。覚えてるんじゃない?さすがに・・・。」
『(最近来てくれてないもん・・・。)覚えてないと思う。』
「っていうかさ。どうして私に電話してくるわけ?ひろみさん本人に言えばいいじゃない。」
『なんていうのさ!ちかさんちに行かないで!って言うわけ?それとも、いつ行ったんですか?って聞くわけ?そんなの出来るわけないじゃない。』
「なんで?聞いたらいいじゃない。」
『そんなこと聞いたら、あの人のお尻に黒い尻尾が生えるに決まってるじゃん。』
「あ〜確かに。」
『で、絶対、意地悪して教えてくれないし。なんなら、余計にちかさんちに行きそうなんだもん。』
「さすが、よくわかってるね。」
『だからさぁ。づっくんに聞いてるわけ!どう思う?というか、どうしよう?』
「どうしようって・・・。」
『づっくんは、私の味方だよね?』
「え・・・う・・・うん・・。」
『じゃあ、ひろみさんに聞いて!そして、私がかわいそうでしょ?ってそれとなく言ってくれない??』
「う・・・・・。わ・・・わかった・・。努力してみる・・。」
『づっくんだけが頼りなんだから!お願いね。』
「はあ・・・。」
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