幻想 −紡ぎ合い−
□ひっつき虫
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「ゆ・・・ゆうひさん・・・。あの・・・。」
「あ?」
「・・・・・・。な・・・なんか引っ付いてますけど・・・・・。」
「・・・・・・。知ってる。」
「・・・・・・・・・・・・・・。」
「気にしない!」
「は。はい。」
休憩室で。
ソファに腰掛けて、一服していた私のそばによってきたすみかが、わたしを凝視して。
二の句を告げずに立ち尽くしていたら。
そばを通りかかったまゆが、そんなすみかに気がつき。
目線の先にいた私(と一人)に気がついて。
愕然とした表情で。
でも。
すみかよりはまた正常だったようで。
辛うじてコメントを発した。
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