幻想 −馴れ合い−
□マイブーム
1ページ/7ページ
リビングで、音楽を流しながら、雑誌なんかをぱらぱらをめくっていると、誰かが来た物音がする。
まあ、誰かといっても、リカしかいないんだけれど。
だから、あわてることもなく、そのまま雑誌をめくっていた。
案の定、リビングの扉を開けたのは、リカで。
そのリカに目線をあげるだけで、訪れを確認し、再び目線を雑誌に戻す。
「ひろみさん。これ、なんですか?」
そのままずかずかと、まっすぐ私の前に来たリカは、私の読んでいた雑誌の上にいきなりばさりと本を落とす。
.