幻想 −馴れ合い−
□年越しのお願い
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今年が最後かもしれない。
そう思ってしまうから。
来年の元旦はどうなっているかわからないから。
元旦の朝には初日が控えているのに。
とうこさんにも拝賀式とか口上という仕事があるのに。
ついつい甘えてしまう。
そう思ってしまうのは、とうこさんも一緒みたいで。
私に色々と無理難題(笑)を突きつけてくる。
そして、今日も。
なぜか、うれしそうにウシ柄のもこもこの部屋着を仕入れてきて。
ああ、来年丑年だからですか?って聞いたら、
「せやで。ゆーひに似合いそうやろ?」
笑いながらうれしそうに私の服を脱がし。
無理やり着せてきたウシ柄のもこもこ。
いわゆる着ぐるみ状のパジャマ?
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