夢想 −過去拍手−
□メインディッシュ
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「ゆうひさん。おいしかったですか?」
「もちろん。とってもおいしかったよ。ゆうくんはほんとに料理上手だよね。」
私の前でにこにこ笑いながら、満腹〜って表情をしている。
さて。
次は私の番ですよね。
「かたづけは私がするよ。」
食器をキッチンにもって行こうと立ち上がりながら、そんな殊勝なことを言ってくれるんだけれど。
いえいえ。
ゆうひさんには、もっと大切なお仕事が残ってますよね。
にっこり笑って。
「いいですよ。片付けは後で私がしますから。」
そう言いながらゆうひさんに負けないくらい笑顔で、ゆうひさんの手を引く。
きょとんとした表情で私をみつめるゆうひさん。
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