夢想 −過去拍手−
□指令
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お稽古の小休憩。
台本のチェックなど、各々が自由に過ごしていた。
そう。
自由に過ごしているから、何をしててもいいんだけれど。
「ちょっとぉ〜。もう〜。やめてよ〜」
「仕返しですよ〜。」
「なに言ってんの〜。」
「だって、ひろみさんが悪いんですよ〜♪」
「私は悪くないもん!」
すぐ近くから聞こえてくる声。
なんなの?
あの二人。
なにいちゃついてんの。
「ちょっとひろみに、教室でいちゃつくなって言ってきて!」
思わず、隣にいたきたろうに八つ当たりしてしまう。
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