幻想 −秘め合い−
□ほのかな思い
1ページ/7ページ
あの日以来、気になって仕方がない人がいる。
それは、私の尊敬する人の思い人。
気になってるんだけれど、この感情はどういう感情なのか・・・。
よくわからなかったんだ・・・・。
お稽古の休憩中の休憩室。
自分が主演の公演のお稽古だからか、いつもより、自分の周りが騒がしいため、
少しでもその雰囲気から離れたくて、みんなと離れて一人でお昼を食べていた。
気負っているわけではないんだけれど、やっぱり、プレッシャーがあるし。
あっちのほうでは、月組もちょうどお稽古が休憩のようで、星組生と月組生がわいわい騒いでいる。
私は少し、現実から離れてぼーっとしたくて、
食後もそのまま珈琲を飲みながら、一人で時間を潰していた。
.