幻想 −秘め合い−
□自虐的な鳥
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ひろみさんはきっと私がこんなこと考えてるなんて思ってもいないんだろう。
今日も、もっと飲みたいからひろみさんの部屋に行きたいってお願いしてみたら、安易に了解を得ることが出来た。
甲斐甲斐しくお酒を出したりおつまみを用意したりと、世話を焼いてくれるひろみさんの優しさにうれしくなってくる。
でも、ほんと、なんの警戒心も持ってないんだな・・・。
なんだか、私のことを気にしていないというか、興味がないのというか、そういう風になんて考えたこともないんだな・・・
って思ってきたら、なんだか悔しくなってきた。
もっと、私のことを気にして欲しい。
もっと、私のことに興味をもってほしい。
もっと、私のことを好きになって欲しい。
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