幻想 −馴れ合い−
□怒りの矛先
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「・・・。ひろみさんこそ・・・浮気・・・してたんじゃないんですか・・・。」
「はあ?」
「だって・・・。いつ会ってもいつもゆみこさんと一緒で・・・。」
「ああ。そうね。いつも一緒だったよ。朝から晩までいつでもどこでも一緒に行動したの。イワン様命だからね〜。」
「・・・・。」
「でも、ゆみこさんは、テルと違って、下級生に気を持たせるようなことしないから。」
ソファにゆったりと凭れながら、目の前のラグにへたり込んでいた私を見下ろし、ちょっと冷たい、でも、笑いを堪えたような目線を送ってくれる。
えっと。
もう、怒ってないですよ・・・ね。
でも。
なぜ、そんな意地悪言うんですか・・・。
ほんと。
小悪魔ひろみさんに翻弄されまくってます。
End ⇒あとがき
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