幻想 −馴れ合い−

□怒りの矛先
6ページ/8ページ






私にとっては、え?って感じなんだけれど。


だって、私のあずかり知らぬところで、起こった出来事で。


私にとっては、ただのとばっちりじゃない?


でも、ひろみさんは、笑いながら。





「気をもたせるようなこと・・・したんじゃない?」





とても意地悪な顔をして私に笑いかけてくる。






「ひっ、ひろみさ〜ん・・・。」


「まあ、テルにその気がなくても、相手がそう思った段階で、テルが悪い!」


「そん・・・な・・・。」


「だから、ちょうど、お稽古も分かれてたし、ちょっとお仕置きをしようかなって思ったんだよね。ゆみこさんも協力してくれるって言ってくれたしね。」





ちょ、ちょっと・・。


ゆみこさんの名前を出しながら、うれしそうに話さないでくださいよ。





.
次へ
前へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ