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ルナ
2012.1.4〜
『…あれ?まだ新年のあいさつしてなかったっけ?』
ケータイの電波に乗っかったその声は、意外と何も考えていないような軽いものだった。
「…ぇ、じゃあなに?別に気にしてなかったんだ…?」
『ハイドは気にしてたの?』
そりゃあ。
もうすでに数日たってますし。
『紅白も見たし、なんかもう言った気になってたよー!…あ、じゃあ紅白の話もまだしてないんだ?どうだったー?』
…うーん、もうちょっとさ。
緊張感というかなんというか。
一応、新しい年の始まりなんだからさ。
って、なんか気にしてる俺がバカバカしく思えてきた…
『…ん?どしたの?あ、ごめん、仕事の話、いや?』
「や、そうじゃなくて…」
『私、明日から仕事だからもう寝るよ?』
ちょ、こっちだって、これでも仕事の合間を縫って電話してるっていうのに!
「お前さぁ、」
『お仕事の邪魔しちゃ悪いから。電話ありがとう。…ほんとは、声聞きたかった』
そして、今年もよろしくと言った。
…なんで俺が仕事してるって分かったんだろう。
こいつ、ボーッとしてるように見えて、たまにエスパーか?って思う時があるんだよなぁ。
「…ねぇ」
『なぁに?』
「次、いつ会える?」
『うーん、どうだろ…てゆうか、それこっちのセリフ…』
「早く会いたいんですけど」
一瞬、黙る。
照れてる証拠。
『…ど、どうせ最近仕事詰めで溜まってるからとか言うんで…』
「あたり♪」
『もう、ばか』
事実を言って何が悪い。
だって俺は、いつでも君に触れていたいよ?
いつだって君が足りてないんだから。
「なんでなんやろ、ずっと一緒にいるのに」
『これからも一緒なのにね』
そういうことサラリと言うかなぁ。
抱きしめたくなるじゃん。
「もー、いい加減にしてよー」
『は?え?!私なんかした?!』
「今すぐ会いたくなっちゃったじゃーん」
ぶっちゃけるとさ、
新年とか、
関係ないんだよね。
「今すぐぎゅってしてちゅーしてそのままベッドに」
『ばか!』
(今年も絶好調の模様です)
2012、どうぞよろしくお願いします☆
ルナ