星月の宴
□星の降る場所で
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When You Wish upon a Star
「なッ、何だ、この格好は!!」
イザークの声が部屋に響く。
「んふふっ♪やっぱりイザ君似合うね〜♪♪♪」
キュッ、と帯を締め上げながら、ユキはクスクス笑う。
「……ルル……。」
「はい??」
「何だ、このヒラヒラした物は……。」
困惑顔のレイ。
「浴衣だよ〜??レイ、知らない??」
ルルはさっさとレイの帯を締め上げると、浴衣姿の二人を見、ニンマリする。
「ユキチン〜、やっぱりこの柄にして正解だねっ!!」
「そうだね〜。二人とも『粋』だよっ!!」
キャーキャー騒ぐ二人に『粋』な男達はため息をつく。
「さ、次は私達が着替える番だよ〜♪♪♪」
「イザ君、楽しみにしててね♪♪♪」
未だ自分達が着せられた物が何なのか解らぬまま、男二人は部屋から追い出された。
「隊長、似合ってますよ。」
レイが腕組みしながらまじまじとイザークを見る。
「そう言うお前こそ……男前に見えるぞ…。」
イザークはポツリ、と呟いた。
普段は軍服姿に見慣れている二人。
まして今日は浴衣姿。
「なんか……変な感じだな。」
男二人は苦笑いする。
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