短編
□マイペースってレベルじゃない
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暫くすると静かになった
が、僕がウトウトと眠りそうになった時なにかぶつぶつ言い始める平助
……はっきりは聞こえないので耳を澄ますと
「お前は寝れないお前は寝れないお前は寝れないお前は寝れないお前は寝れないお前は寝れないお前は寝れないお前は寝れないお前は寝れないお前は寝れないお前は寝れないお前は寝れないお前は寝れないお前は寝れにゃいお前…」
「怖いわァァァァァァッ!何その悪の呪文!?しかも最後辺り噛んでるし!」
飛び起きて枕を投げ付けるが残念ながらそれはひらりとかわされてしまった
……何で枕は避けられるんだよ
「新八が殴るから目が覚めちゃったよ…それに廁(*トイレの事)に行きたくなったし」
むくれる平助を尻目に僕は今度は背を向け、目を閉じて寝ようとする
「さっさと行ってこいよ」
「一緒に行こうよ」
「女子か。」
僕は眠いんだ一人でいけよと素っ気なく言う
毎夜廁に付き添って居ては僕の睡眠時間の無駄になる
第一、もう良い大人が一人で廁行けないなんて情けない……甘やかし過ぎるのも禁物だ
……あれ、何このお母さん思考
*