短編

□それでも出来る子です
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「う、わ」

思わず息を飲む。
こういうのは見てられない、じめじめしてるし、不規則に散らかっているなんて考えられん。整理整頓したくなる…あ、結構神経質な性格なんだな俺。

まぁ思うだけで実行には移さないが…第一、面倒だし

「汚いな。」

あちこちに散らかっている書類を足で左右に退けて、僅かに畳の目が見えるぐらいの道をつくる。

他の部屋よりも小さな部屋だ。数歩あるけば、奥で座っている烝の場所に直ぐ辿り着く。

「おーい、来たぞ。」

「遅い」

「文句言うな、こっちだって忙しいんだよ」

座っている烝が書類の中に埋もれて見えてしまうほど高く様々な書類が積み上げられている
こんな高いのどうやって積み上げたんだ。凄いなお前

「…別に」

「照れんな、褒めてないからな一応。」

書類が崩れてしまわないようにゆっくりと腰を下ろして、適当に目に入った紙切れに手を伸ばす

少し独特な字で書かれていて少し読みづらい

「で、整理するんだっけな」

「あぁ」

いや、俺はどう整理するのか聞きたいのだが…本当、必要最低限のことしか話さないな、コイツ。

「そこにあるのとって」

「…どれだ」

烝の指差す方向には山積みになった書類の束が崩れかけている。
積み上げてある中で一番上の紙を人差し指と親指で少し摘み上げる。

「これか?」

烝は遠目で一瞥すると手元にあった資料に視線を戻して「違う」と言いながら首を横にふる。

「どれだよ」

正直、若干苛ついた。

「その手に持っているものより上から三枚目の所にある…はず」

「…ええと、これか?」

またこちらを見て、今度は首を縦に動かす。

「それの続きの資料が今、俊の左側の足元にあるからとって欲しい」

「……あのさ、お前その恐ろしい記憶力を別に生かせ」

「…。」



それでも出来る子です


尾形「仕方ない、島田呼んで整理するか…」
山崎「無理。流石に巨漢はこの部屋に入らない」
尾形「…まぁ、確かに」
島田「酷い…っさっきから居たのに…(泣)」

尾形・山崎「「え…」」


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島田さんが空気なのは正義\(^O^)/←
フリリクの「山崎と尾形で書類整理」です
ちょっとギャグチックに書けて楽しかった
ナイスリクエストありがとうございました

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