短編

□道標は二つ。しかし、辿りつく場所は一つ。
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さわさわと風が吹き抜ける。

風の形に沿うように髪がなびく。
風に引かれるように振り返る。

「じゃ、」

「行くのか」

「うん。」

これが最後とも思える左之との最後の挨拶。なんだか短い会話なのに長く感じる。

「新さんは来てくれないのかなー?」

姿が見えない彼の姿を探す。
いつもなら直ぐ側に居るはずの彼はいない。悲しくはない。でも寂しかったりはする。

「分離するだけなのにね?」

「…それでもきっとアイツは許せなかったんじゃないか」

何が許せなかったんだろう。
君の元から離れてしまうことだろうか?
嘘をついたことだろうか?
迷惑をかけてしまったことだろうか?

「わかんないなぁ。」

だが何故かと焦りはない。
大丈夫だと心のなかで不確定なものに安堵していた自分が居る。
もし此処から離れることを皆が許さなくても、きっとこの選択肢は間違っていない。


「でも大丈夫」


背後から俺を呼ぶ声が聞こえる。
もう行かなきゃ、慌てて左之に手を振りながら、


「また笑い合えるよ」

笑いながら、また遠い世界で再会するまでのお別れ。




道標は二つ。

  しかし、

辿りつく場所は一つ。


それでは、また、空の上で、お逢いしましょう。


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自分で書いていって何が言いたいのか良く分からなくなってしまった(殴
スランプかもしれないっ←

平助がお別れとか言ってますけど、また油小路で会っちゃいますね。この子ら(打ち壊し。

本当は本編で出す予定でしたが、大抵、尾形が語り部なので平助達の心境はわかんないなと思い短編に収めて置きました。

そろそろギャグ要素が欲しい頃です。

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