短編
□マイペースってレベルじゃない
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「新八、そいえば俺ね夢見たの」
就寝時間はもうとっくに過ぎていてさぁ、寝るぞと言うときに平助は突然そう言った
だから何だと言うのだ…
「正直興味ねぇから僕は寝るぞ」
「無理無理。話したくなって眠れなくなっちゃった」
寝かせぬものかと平助はベリッと俺から布団を引き剥がす
「阿呆、返せ!」
布団を奪還すべく瞬時に平助の顔面に拳をたたき込んだ
その勢いで部屋の隅まで転がった平助は呻きながら蹲ってしまう
「次にバカな事したら、二本の指を突き立てた状態で顔面殴ってやるからな」
「遠回しに目潰し宣言された…」
「よし、寝るぞ」
「えー」なんて非難の声が聞こえたが、そんなの知らんぷりして頭上まで布団を被った
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