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 わざわと騒ぎが治まらない教室をぐるりと一周見渡してクラスメートの顔を窺うと、予想より出来ていたと歓喜する者と予想通り出来ていないと笑う者、数字など気にしないと言った感じの者と様々な反応が出ていた。俺は数字だけ確認すると、担任の話など左から右に流れていき終了のチャイムを待った。


 出席番号順に返却される一枚の紙。ただの紙に数字が書かれただけのものに自分の価値を決められるのは癪で、これだけが人間の価値じゃないとでも言うように机の中に乱暴に押し込み終了のチャイムはまだかと逸る気持ちを抑えて待った。


つかつかつかつかつかつかつか……――――――


「タケ」
「準太」


 終了のチャイムと同時に先ほどの渡された紙を掴み4組の方へ向かうと、対向するように準太が歩いてきた。そして、その手にある紙に気がついた。


 担任の言葉を遮るようにチャイムと同時にぐしゃぐしゃになった紙を引っ掴み8組の方へ真っ直ぐ廊下を歩いていると、丁度真ん中にある6組でばったり毅彦に会い、自分と同じように持っている紙に気がつく。



まじ?15点??



「っし!」
「だああああ毅彦に負けたああああ!5点差とか悔しい!!」





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休み明けテストの結果は赤


09,09,09



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