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□event
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 央に渡されるはずだったチョコを次々と消化しながら次への任務のため事前に準備しておいた紐を肩に担ぎ、資料に書かれた人物を確認した。朝のSHRが8時40分から、只今の時刻8時20分。携帯で時間を確かめると任務遂行のため急いでその人物の許へ向かった。
「本やん居た〜?」
「いんや…、居ないね。」
「誰がっすか。」
突然声を掛けられた2人は心臓が飛び出るかのような驚き思わず絶叫してしまった。声を掛けた本人は予想外の反応に逆に驚き、手に持っていた物を盛大に落としてしまった。しゃがんで重なるようにドアから教室内を覗いていた本山と山ノ井は自分たちに降りかかる大量の”それ”を直接頭から受けてしまった。
角が当たり痛いいたいと喚く2人を何とも言えない思いで見届けることしか出来なかった人物は、取り敢えず大丈夫かと声を掛けた。
「あーもー最悪!肉体的にも精神的にも傷付いたー!!」
「山ちゃんこれ訴えられるよね?今なら絶対勝てる気がする。」
「何なんすか、山さんも本さんも。」
手から落とした大量の”チョコ”を落としたけど原型止めてるか?と中身の心配をしながら一つ一つ拾い集めている高瀬の姿を恨めしそうに見つめていた本山は、落ちている一つの綺麗に包装されたチョコをひょいと拾い上げると我武者羅に包み紙を破り捨て中身を平らげてしまった。
「だああああもう本当何しに来たんすかあんたらは?!自由過ぎるだろおおお」
「うっせーばーかばーか!お前なんか両想いになれるからって占い信じて自分の髪の毛入れくさった女のチョコ食って腹下しちまえ!!」
「今年もチョコ貰えないからって八つ当たりするなんて見っとも無いことしないで下さいよ!!」
「恥も外聞も知るかー!何で常備靴下に穴開いてる様な奴がモテるんだよ結局は顔か?顔なのかああ!!」



種族名『イケテルメンズ』を隔離せよ 抵抗するようなら乱暴にしても構わない




「ちょ、本!周りが集まってきた、って言うかショート始まるからいったん教室に帰っぞ!!」
「山ちゃん離してくれ!この目の前で堂々と変顔かます顔だけイケメンの奴を、」
「任務失敗!早く戻らねえと担任が怒るぞ、つか準太も煽るな!止めてる俺の身にもなれ!!」





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下ネタ大好きなエースも顔が良いからモテるって言う不条理な世の中に怒り心頭な一塁手



09,02,15


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