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□Challenge!
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毎年5月に行われる春季県大会。

此処、埼玉県某球場でも例外無く試合が行われていた。

そして、そんな中早くも一試合目が終わった学校と、続いて二試合目を行う学校がベンチ裏で入れ替わっていた。



「慎ちゃーん!」
「来たな島崎」
「消えろ島崎」
「出たな双子」


試合が終了した市立春日部と入れ替わりで入ってきた桐青高校。

その両校の選手が慌ただしく廊下ですれ違う中から喧嘩が始まった。



「今日慎ちゃんち行くから、」
「えー!この後の親睦会出ないんすか?!!」
「おー」
「柴先輩を誑かすんじゃねえ島崎!」
(うっせー…)

幼い時からの仲である柴と島崎は、何かある度に互いの家に行くのが常となっていた。

そして、今日も例外無く試合が行われた球場から家が近い島崎の家に寄って行く事が2人の中で決まっていた。



のだが、何も聞かされていなかった葵と涼は、突如言われた事に動揺が隠せない。

むしろ、日頃から島崎を目の敵にしている2人にとっては、何とも許し難いものであった。

そのため、島崎と柴の間に割り込み阻止しようと壁を作り、動物宜しくシャーと威嚇をしている。



「島崎バリア!これ以上近付いたら殴る」
「うし、慎ちゃん行くぞー!」


しかし、2人の気持ちも露知らず壁を破って来たのは、守られている当の本人自らだった。



「そっちの大将から来たぞ〜」
『柴せんぱあああああい…!』




ちょっと待って!すぐ釘バット作ってくるから!!



「島崎エロ本どこー」
「エロビ無いのかよ島崎ー」
「付いて来た上に物色とは春日部の部員は良い趣味してんな?」
「褒めんなよ慎ちゃ〜ん」
「褒めてねえしむしろけなしてるしつか帰れ双子」
「二人っきりで嫌らしいことする気だー」
「野蛮ー変態ー酸素タンク持たずに大気圏突破しちゃえー」
「遠回しに死ねって言いたいのか」






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