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□Challenge!
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今日の部活は土手でランニング

ランニング後は、トレーニング室で基礎練と筋トレ

それで今日の練習は終了

外野希望の俺としては、ランニングなんて意味が無いと思う

なら、ダッシュ練の方が有意義だ

そんな勝手を思いながら走っていると、前方から犬?とあれって…



「圭輔その馬鹿犬止めてええええ!!」
「あっ、姉さん」
「あの犬って山ちゃんちのっしょ?」
「そー」

(いやいやいや、圭輔も慎吾も止めろよ…)

呑気に止まって無いで止めろよ





(で、俺が結局捕まえるのか…)
「雅やんは凄いなー!」
(和己も笑って無いで手伝ってくれ…)


興奮している犬の首輪を掴んで抑えていると、先頭を走っていた呂佳さんが異変に気付いて戻ってきた。



「おら1年、列乱すな!」
「すみません!俺見つけたら走って来ちゃって…」
「飼い主は、」


山ノ井のお姉さん息切らして走って来たな…

「すみませ、ん!っはあ、うちの犬が…」



俺達の顔色から全て悟った呂佳さんが、俺から犬に付けられたリードを持って飼い主に渡した。


「圭輔のお姉さんですか?気をつけてやって下さい」
「はっ、はい!」

(強者には従順な犬、…だな)





「ロスした分ペースあげっぞ!」
「はいっ!!」


犬の中では俺が一番地位低いらしいし



「圭輔、あの方をお姉様に紹介しなさい」
「わお、姉さん一目惚れ?」
「圭輔さん圭輔さん…お犬様の中で俺が一番地位低いらしい事実に打ちのめされそうです…」
「さっきも吠えられたしね〜」
(よく遊びに行くのにか…)
「ちょ、前ちんストレート過ぎ!雅やんも目で語らないで!地味にエグい!」






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