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□Challenge!
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 ンハン3買ったから一緒にやろう、と昼過ぎから太陽に負けないくらいキラキラした顔で立つ長身の男にうんざりしながらも、此処まで来て帰すのは可哀想に思った俺はそのまま家に入れてやった。

居間にある46V型の大画面でやるゲームは堪らないとかの理由で新作ゲームを買う度にプレイしに来るのは面倒だが、好みが一緒だからタダでゲームが出来る俺としては有難かったりする。


「俺、太刀派だけど雅やんはランス派だっけ?」
「俺は後で良いから、本が先にやれよ。」
「マジでー!じゃあ、お言葉に甘えてお先にハントしてくるぜ〜。」


 はいはい、と返事を返し飲み物を取りに行っている間に初期設定を決定した本は早速依頼を受けてステージへと繰り出していた。


「いつも思うけどさ、…ユージ・ウィリソンって何。」
「俺のゲームの名前。イギリスっぽくてかっけーだろ!」


 やたらとゲームの主人公に感情移入している理由が少し分かった気がする。ドラクエに無双、ポケモンなど各々違う名前を付けているなと思ったが、全て自分の分身のように可愛がってきたのか。自分は面倒くさいから初期設定のままプレイするが、やり込む奴はやり込むんだな、とか思いながら画面を見ていると振動する携帯に気が付いた。


(山ちゃんからだ。…"祐史来てる?"ってモンハン3持って家にきてるぞーっと。)


 カチカチと要件だけ打って送信すると、ものの数秒で返事が返ってきた。早いなっ、とか思いながら携帯を確認すると、今度は慎吾からの着信。電話してくるって事は何か急用でもあったのかと通話ボタンを押すと、いきなりの絶叫に思わず携帯を耳から離してしまった。



信頼で繋がってるので連絡無しでもオールオッケィ



「本!!山ちゃんと約束してたのにこっち来るなよ!祐史に裏切られた、って山ちゃんが泣きついてきて煩いって慎吾から電話があったぞ?!」
「あ、マジでー…。でも俺達信頼で繋がってるから大丈夫。」
「その信頼が無くなる前に早く連絡入れてやれ!肉焼くな!体力アップしてんな!!」





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こいつらのこう言うとうところが迷惑


09,08,01


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