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□Challenge!
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 ーテンの隙間から差し込む太陽の光で目を覚まし、寝起きの良い一日となった今日。時計を見るといつも起きる時間よりも30分ほど早かったが、気持ちのいい目覚めだったので二度目は止して一階のリビングへと向かった。



「祐史が早起きとは珍しい。いつもはまだ寝てる時間じゃないの?」
「母さんはよ。んー…、今日は目覚め良かったからのんびり支度しようかと思って。」
「そうなの。すぐ朝食の準備するから顔洗って来なさい。」


母親に促され洗面所に行き顔を洗う。少し伸びた髭を剃り、いつもならしない眉毛の手入れをして制服に腕を通す。何だか今日は運が良さそうだ、とリビングに戻るとタイミング良く朝食が出来上がっていた。


「紅茶は砂糖3にミルク1で良かったよね?」
「んー…。あ、マヨ足りない。母さんマヨ取って。」

テーブルに置かれた紅茶を一杯飲み、朝の占いを見ていたら今日の双子座の運勢は絶好調らしい。ラッキーと心でガッツポーズをし、横に置かれたマヨネーズを取り、朝食のサンドイッチにたっぷりかける。



「いつからそんなに高カロリー症になったんだろうねー。つい最近まで紅茶はストレートだったし、マヨネーズだってパンからはみ出すほどかけて無かったのに。」



好みが似てくるのも仕方ない



「ってことが今日の朝あったんですよ。これ絶対山ちゃんの影響。」
「俺もこの間酢昆布食ってたら姉さんが臭いから近寄んなっ、て可愛いかわいい弟を足下にしてくれやがってさ〜これ本やんのせいじゃない?山ノ井家は基本酸っぱいの嫌いな家系なんだよね〜。」
「酢昆布上手いじゃん。俺昔っから大好きなんだけど。」
「気が付いたら横で酢昆布食ってるもんね。まあ長年の付き合いですから色々と似てくるところも出てきますよ。」





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影響されまくりの幼馴染


09,05,29


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