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□Challenge!
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※前作「01/日常〜」のちょい続き



慎吾の夏休みの課題を、嫌々ながらも手伝ってやった俺は優しいと思う。

間違える度に頭殴ってたから、脳細胞を大分失ったであろうが…。

いい様だ。俺直々に教えてやったんだからな。




しかし、課題が終わった後も居座り続けるコイツを誰かどうにかしろ。


「兄ちゃあああん!あっ慎吾さんちわっ!」
「先輩に挨拶する前に先ずノックするところから戻れ」

挨拶もだが、家の中での礼儀もわきまえろ。

俺の一括に一度入りかけた足を廊下に戻し、再びドアをノックしてから入らせた。


「兄ちゃん!」
「何だよ」
「好きかも?!!」




「…はあ?」
「(相変わらず脈絡ねえ上に文法ブっ飛ばし過ぎ)利央ちょい待て。誰が誰を好きなんだ?」
「俺が準さんを」
「それは何で?」
「ドキってした!」
「…ははっ!何でまたそう思った訳よ?」
慎吾の野郎目に涙溜めて絶えてやがる。

まあ、分からなくも無い。
利央はいつも突発過ぎる。

おーおー 両手をわたわたさせて必死に説明しようとしてるし。

ヤバい…そろそろ吹き出しそうだ。



「準さんが笑うとこう胸がなんて言うんだろ?ふわってあったかくなるって言うか、キュンって痛くなるって言うかね、」
「あー…、落ち着かない?」
「そう!」

「(駄目だ面白過ぎる)だったら手っ取り早く告れよ」
「ちょ、呂佳さん?!」
「そうか!」
「えっ、利央も」
「男なら玉砕覚悟で行って来い」
「うん!」
「駄目なら押し倒せ」
「っ、はい!」
「中坊が世間体気にすんな」
「おお!俺今から準さんち行って来るね!」
「行ってこい」



世間体気にする年でもあるまいし



「呂佳さん…あんた」
「うぜーんだよあいつら。好き合ってて」
「知ってたんすか?!」
「似た様な質問してきたからなー」






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