薄桜鬼T

□ごめん好きになっちゃったどうしたらいい?
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君をからかうのは面白くて、楽しくて、
いつもついついからかいすぎて泣かせちゃうけど、それが気持ちかったりする。

そしたら左之さんにやりすぎたと言われて、千鶴ちゃんを連れて行かれたりしたこともある。



「あ、左之さん千鶴ちゃん持ってっちゃ駄目ですよ。」
「総司・・・千鶴は物じゃねえぞ?」
「はいはい、左之さんは厳しいなあ。」


少し睨まれた気がするけど気にしない、だって言われたとおり千鶴ちゃんを置いてってくれたから。
相変わらず涙目で僕の方を見つめる千鶴ちゃんは可愛くて、もっといじめたくなる。

でもまた左之さんや一君が来たりしたらややこしくなるし、今は我慢。



「あの、私部屋に戻っていいですか?」
「えーなんで?」
「だ、だって・・・沖田さん私のこと嫌いなんですよね?」


あれ、僕いつそんなこと言ったっけ?
確かにからかったりはしたけど、千鶴ちゃんのこと嫌いだからしたわけじゃなくて・・・好きだから・・・って。


あれ、僕千鶴ちゃんのこと好きなの?




「千鶴ちゃん。」
「はい?」
「ごめん、好きになっちゃったみたい。どうしたらいい?」



案の定、千鶴ちゃんは驚いたように口と目を大きく開く。
その瞳からこぼれそうだった涙は引っ込んでいて、頬はどんどんと赤に染まっていった。

千鶴ちゃんはしばらくして僕の方に近づいてきて、こう言った。


「どうしたらいいって・・・こうすればいいんです。」


ちゅっ


軽く触れるだけの口付けをして僕に抱きついた。
そして僕の方を見て、悪戯っぽく笑った。






(いつの間にか、恋してたみたい。)






End.
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