薄桜鬼T

□きみ以外の誰かなんていない
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自分では理解してるつもりでいたけど、やっぱり目の前でそういう現場を見ちゃうとショックをうけた。


好きな人が告白されているところ。



沖田さんはモテるのは知ってたしよく呼び出されてることも平助君から聞いてた。
それでも私は沖田さんの傍にいたかったから全て受け入れた・・・でも所詮『つもり』だった。




「千鶴ちゃん、帰ろっか。」
「あ、はい!」



今日もいつものように私のクラスまで迎えにきてくれた沖田さん。
そしていつものように群がる同級生の女子。
今日もかっこいいですね、先輩のような人が彼氏なんて千鶴が羨ましい、とか上目遣いでさり気なくアピールする子達。

正直、沖田さんに近づいて欲しくないけどそんなわがままを言って嫌われないかなとか不安になって私はいつも言いたいことを言えずにいる。



「・・・ごめんね?僕には千鶴ちゃん以外の誰かなんていないし、考えられないから。」
「「キャ、キャーーーーーッ!カッコイイー!」」
「千鶴愛されてるー!いいねぇ、羨ましい!」




「じゃあ、帰ろうか。」
「は、はい・・・!」
「千鶴ちゃん、大好きだよ。」



そう言って沖田さんは私の唇に軽くキスをした。
そして満足そうな顔で笑って、手を握ってきた。


沖田さんの手から伝わる温もりがこれが夢ではないことを教えてくれた。




(私も沖田さん以外の誰かなんて考えられないです・・・!)




End.
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