現代パロ

□右手に絡んだ・・・
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「寒いな」

吐く息は白く、ハラハラと雪が降るある日
俺達はいつも通りティエリアの家への帰路を歩いていた


「ああ、そうだな」
そう答えながらティエリアは両手を擦り合わせながら息を吐く

「ああ!真っ赤になってんじゃねぇか。
後でクリーム塗ってやるからな?
せっかく綺麗な手してんのに・・・大事にしろよ?」

すると、照れたように笑うお前



―なんでこんなに可愛いんだろうか俺の恋人は・・・―


声に出す前に飲み込む言葉
絶対、そんな事言ったら「うるさい!」って殴られるからな
まあ、そこも可愛いんだけど


「ロックオン・・・その・・・」
「ん・・・?」
「その・・・」
恥ずかしそうに俯く
そして小さく息を吸い込むと

「手・・・、握っていいか?」


「ん、ああ・・・いいぜ?」

まだ顔を上げようとしないのは精一杯の照れ隠し


ゆっくりと
重なり、絡める指


「帰りたくない」


そんな事を言うティエリアがたまらなく愛しく
このまま時が止まればいいと思うほど




まだ降り止むことのない雪の中



俺達は立ち尽くしていた



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